Kingdomのベイトキャスティングリールで、Micro Monster シリーズのProモデル。
↓通常モデルはこんな感じ。
キングダム 135 グラム釣りリール超軽量スプールベイトフィネスベイトキャスティングリールマイクロモンスター 7.1:1 8.1:1 4 キロ浅いスプールライトコイル – AliExpress 18
Micro Monster Proの特徴は以下
メタルフレーム搭載の138g軽量ボディ
スプールは32mm径で、スプール重量は6.2g
ブレーキシステムはダイワのマグフォースとFTBを組み合わせた感じ
これだけの説明を聞くと、ベイトリールに詳しい人は心躍るに違いない性能であるが、
前のモデルから評判は良く、Proシリーズも評判は良いのだが、幾つか気になる書き込みがあり、ブレーキが効かない問題が結構あるらしい。
値段的には、中華リールでは高い部類で、8000円前後が販売価格となっている。
セール期間であれば6000円前後で購入は可能。
実際に使用したインプレは以下。
一応、バス釣り前提での評価。
★★★★★
ボディ形状は扁平で全高はかなり低く、パーミングしやすい。シマノの15アルデバランのパーミング感に非常に近い
リールの全長は少し長いが、サイドカップの形状も滑らかで、パーミング時に違和感が無く、釣りに集中できる。
パーミング性能としては、CAST Proよりは劣るが、Giu99と比べると同じぐらいに良い。
※24スティーズよりは良い。
メタルボディの為、やわな感じがしない。CAST Proと同じ印象。
★★★☆☆
ブレーキの特性を理解できればぶっ飛ぶが、通常の使用が非常に難しいキャスト性能。
ブレーキの特性は、一言でいればHLC(ハイパーロングキャスト)特性。
ダイワの初期のHLCモデルは、おそらくこれと同じ様な特性です。
具体的には、インダクトローターのバネが固く、軽いキャストでは、インダクトローターが飛び出さず、ブレーキが全く掛からない。
ブレーキを効かせようとすると、フルキャストに近いぐらいの力で投げる必要があるが、初速を上げ過ぎると初期のブレーキ力が足りずそのままバックラッシュする。
このリールを使いこなす為には、
①キャストコントロールをしっかり締める。
通常のリールであれば、カタ付く手前ぐらいにするが、このリールの場合はしっかり締めて効かせる。
②80%~90%ぐらいの力でしっかりキャストする。
インダクトローターを出す必要がある為、初速をしっかり出す。
③キャスト直後に、一瞬サミングを入れる。
キャスト直後のみのブレーキ力が足りないので、投げた瞬間だけサミングを入れる様にする。
最初だけサミングすれば後はブレーキ力が保持されるので、あとは着水サミングだけでOK
④ラインはPEを巻かない
このブレーキ特性でPEを巻くと100%キャスト切れを起こすので、ラインはフロロかナイロンにする事。
下巻きにPEを使うのはOK。ロングリーダーのPEもOK。
初速のブレーキ力が足りない為、初速時に出るラインがPEで無ければキャスト切れは起きないと思うので、その長さをPE以外で確保する。
以上を意識すれば、ブレーキMAXから少し下ぐらいのメモリには出来る。
この前提でのキャスト性能は良い。HLCと言うぐらい飛距離が出る。
スプールは32mmなのだが、飛距離は34mmよりも飛ぶかもしれない。
と言う様に、このリールは超ロングキャスト特化型のリールとなっている。
良く見ると、スプールの説明に書いてある。
「スプールの重さはわずか6.2g 抵抗が少なく、遠投に適しています。」
★★★★☆
巻き心地は普通に良い。
コンクエストの様に物凄く良いわけでは無いが、違和感がないぐらいの巻き心地。
★★★★★
メインフレームがメタルである為、剛性感は非常に良い。
自重は138gと軽いが、コンパクトボディとメタルフレームの相乗効果で剛性感はかなり高い。
15アルデバランもメタルフレームであるが、それよりは剛性感を感じる。
43cmのアフター回復バスを掛けたが、ボディ剛性に不安を感じる事は無かった。
剛性感とは違うかもしれないが、ドラグ性能は少し弱い。
43cmのアフター回復バスでドラグが出る。
MAX付近でドラグを掛けたつもりだったが、それでも少しドラグが出たので、日本のガチガチドラグには劣る。
ただ、バスで使う分にはこのドラグ性能で十分かもしれない。
琵琶湖で使うのには物足りないかもしれないが、普通のフィールで50UPで少しドラグを出されたとしてもあまり問題にはならない。
★★★★☆
コストパフォーマンスは非常良いが、ノーマルスプールの用途がかなり限られる。
追加で浅溝スプールを購入する必要がある為、その部分でコスパはマイナス。
兄弟機のZANAが少し高い値段であるので、そちらを買う方がお得かもしれない。
★★★★★
剛性感、パーミング性能、キャスト性能、製品の精度など、全体的な性能が非常に優れており、評価としては非常に良い。
キャスト性能は浅溝スプール前提となるが、それを考慮しても十分なコストパフォーマンスがある。
兄弟機のZANAの評価が非常に良いので、どちらを買うは迷いどころ。