中華リールをいろいろ触りだして、価格帯ごとの特徴が分かってきたので解説
そもそも中華ベイトリールの特徴として、モデルチェンジ、新モデルの発売が早い。
数か月で新しいモデルが発売される感じ。
OEMも多く、市場に出回っている機種はベースは10種類ぐらいか?
OEMになるリールは高評価のリールが多く、高評価→OEM化の流れとなる為、良いリールがどんどんブラッシュアップしてきている。
また、ぶっ飛んだ性能のリールも数多く登場してきている。(極端に小型のリール等)
市場の反応が悪かろうが関係なく色んなリールを出してくる。
リールメーカーの数が多く、各社の開発競争が起きており、どんどん良くなってきている。
中華リールはベイトフィネスでは日本のモデルよりも高性能なものが多い(キャスト性能のみ)
中華リールは耐久性度外視で、極端なスプール重量(3g台)、スプール径(28mm)など、日本のメーカーが真似できないレベルの商品が多数ある。
ベイトフィネスリールはスプール重量とスプール径が重要な為、耐久性を度外視すると飛んでもない性能のリールができる。
通常のベイトリールも性能がかなり向上してきている。
ベイトフィネスリールがよく売れるのか、割とスプール径が小さいリールが多く、リールの全高(パーミング側)が低い為、パーミング性能が良いリールが多い。
リールの全高が38mm前後のリールが多い。(日本ではシマノのアルデバランが37mmで最も低い)
日本のリールは34mm径のリールが標準的となっている為、リールの全高が41mmぐらいのリールが多い。
最近ダイワではDCリールが発売され、シマノDCがアルデバランに搭載と言うニュースがあったが、中華リールでもDC搭載リールは複数種類発売されており、アルデバランに搭載された小口径DCもびっくりの28mm径のDCも普通に存在し、1g台のルアーもキャスト可能なびっくり性能。
ブルートゥース搭載で、スマホと連携できるDCリールも存在し、ダイワのIM-Zと同等の機能を提供する。
・明らかなハズレリールがある。
ブレーキが効かない、巻き心地が終わっているなど、ハズレリールがある。
ガチャ要素なので、逆に楽しみかもしれない。掘り出し物のリールを見つけるのは結構楽しい。
・ブレーキ力の煮詰めが足りていない。
日本のメーカーのリールはブレーキセッティングが煮詰められており、ブレーキに外れが無い。
頑張ればなんとかなるリールしかない。
中華リールは改造しないとダメなリールが低価格帯では多い。
・スプールとボディのクリアランスの広く、糸嚙みが発生するリールが多い。
カーボンボディのリールは加工精度が悪いのか、クリアランスが広い為、糸嚙みが発生する。
メタルボディのリールはマシではあるが、メタルボディなのに、ブレーキユニットが樹脂パーツで、スプールと接触するのは樹脂パーツのリールはクリアランスが広い場合が多い。
・メーカー保証が無い。
メーカー保証が無いので、壊れたら終わり。AliExpressでは初期不良であれば返品が出来るので初期不良は何とかなる。
パーツ供給が無いので、気に入ったリールは部品取りで2台以上保有する必要がある。
※それでも日本のリールよりは安い。
中華のリールメーカーの特徴について記載したが、日本のリールメーカーについても記載する。
どの価格帯のリールに対してもある程度性能が保障されており、釣りにおいて釣りにならない事が無い。
高価格帯になると、所有感もかなりある。
中華リールの糸嚙みが発生する問題も低価格帯のリールでも発生しない。
正直、実釣性能は、1万円台のリールで十分な性能がある。
気に入ったリールを長く保有する場合、パーツ単体での供給や、中古リールなど、部品に困る事が少ない。
メーカーにオーバーホールを依頼する事も可能で、長期に使用する前提であればサポート体制が充実している。
・値段が高すぎる。
特にハイエンド機種の値段が高すぎる。(リールで10万以上。正気か?)
ベアリングが多いだけで数万円高くなる。パーツ代だけ見れば1000円ぐらいなのに、数万円の上乗せとなる。
プロモーションの費用がそのままリールの価格に乗っかっている。
正直機能的にはたいして変わらないのに値段だけが無駄に上がっている。
・リールの進化がほぼ無い。
リールの進化はほぼ無いのに、ベアリングを追加した程度で、仰々しい機能名がついて値段が跳ね上がる。
リールの飛距離も頭打ちしている。
・低価格帯は明らかにスペックを落としている。
差別化の為、明らかに機能を落として販売している。
・リールの種類が少ない
リールメーカーが少ない為、機種も少ない。
選択肢が少なく、最適な機種が無いケースがある。
・リールメーカーが実質シマノとダイワのみで、寡占状態となっており、進化が起きていない。
リールメーカーが少なすぎてどんぐりの背比べ状態の進化しか起きていない。
ユーザもその事に気づいていない。
・低価格帯のリールで十分な性能がある。
日本のデフレの影響で、10,000円以下のリールでも十分な性能がある。
ハイエンド機種は所有欲や、プレミアム性能に振っている。
と、日本のメーカーに文句が沢山あるが、原因はメーカーが少なく寡占状態になっている事が問題。
中華メーカーが日本市場に参入すると、一気に市場が活性化するかもしれない。
現状ではAliExpressの様な中華ECサイトでのみ購入可能なんで、知名度が低い。
しかし、あと1~2年もあれば日本のリールの性能に追いつく。(そもそも日本のリールの性能は頭打ち状態)
ローエンドモデルで、かなりの型落ち。
1,000円以上になると多少使える機種があるぐらいで、正直使い物にならないか、少なくとも愛着は沸かないレベル。
ブレーキが効かないモデルが多く、ハズレが多いイメージ。ダイソーのベイトリート同じモデルも多い。
中価格帯レベル。
ベアリング数が少ないことや、樹脂・カーボンボディが多め。
この価格帯ぐらいになると普通に使用できるリールが多い。
ボディとスプールのクリアランスが広く、基本的にこの価格帯では糸嚙みは避けれない。
ベイトフィネス系では、十分使えるレベル。
SEASIRのCAST-X,X2はこの価格帯では破格の性能。
十分使えるレベル。日本の10,000~30,000ぐらいの性能のイメージ。タトゥーラ、アルファス、SLXぐらいの感じ。
機能的には十分なレベルだが質感などは低い。
価格を押さえたいならこの辺りのリールも選択肢としては十分アリ。
かなり使えるレベル。日本の30,000円ぐらいのリールの性能はある。イメージ的にはメタニウム、ジリオンクラスの感じ。
この価格帯になると質感もかなり良く、日本のリールとそれほど性能差は感じにくい。
中華リールの弱点の糸嚙みもこのクラスになると少なくなってくる。
カーボンボディのモデルは糸嚙みする。メタルボディのリールは糸嚙み率が低めだが、依然として多い。
このぐらいの価格のリールを選んでおけば、満足レベルは高い。
ハイエンドクラス。DCリールや、メーカー純正改造機種などかなり尖った性能のリールが多い。
また、新発売のリールもこの辺りの価格になっているので、新発売リールは様子見をする方が良い。