グリップ仮組とトップガイド接着

グリップ仮組

グリップ関連をカーボンパイプやブランクスに通してみて、最終的な仕上がりの確認をしましょう。

今回は、グリップジョイントなので、カーボンパイプにリールシート、グリップ類を一通り装着してみて、全体の感じをつかみます。

次に、グリップジョイント用にブランクスを削り、うまくブランクスとカーボンパイプが装着できるように加工します。
ブランクス外径 < カーボンパイプ内径の人は、不要な作業

紙やすりの180番でひたすら削り、10cmぐらい入る様に加工。かなり大変。

カーボンパイプとブランクスを装着したイメージ。

リールシートの内径が13.5mmほどだったので、テサテープで少し嵩上げで装着。
接着しなくてもずれにくい状態まで合わせる。この状態なら試し投げにも耐えれるレベル。

リアグリップは内径15mmのを買ったので、ここは13mmのカーボンパイプと合わせる為に、15mmのカーボンパイプを切断して装着用のアーバを作ります。

マスキングテープで、切断位置をマーキングします。

カーボンパイプの切断は、リューターを使用しています。
ついでに他のカーボンパイプも切断。

大体イメージが出来たら、今度は細かいパーツを接着します。

接着する前の準備として、エポキシをふき取る為のウエス、エポキシの薄め液を事前に準備しておきましょう。
接着剤がはみ出すので、それをふき取る必要があり、水ではふき取れない為、エポキシ用の薄め液を使用してふき取ります。
薄め液が準備できていない場合は、接着作業はやめた方がいいです。

接着作業は、90分硬化型(もう少し短くても可)のエポキシを準備して、A剤とB剤を混ぜ合わせて少ししてから接着面に塗りつけていきます。
接着前に接着面の脱脂をする為に、薄め液をウエスに付けてパーツのふき取り作業を行います。

ふき取り後、乾いた所から接着剤を多めに塗り付けていきます。
当然はみ出してくるので、薄め液をしみこましたウエスで綺麗にふき取ります。
接着後は、接着部分がずれないように、マスキングテープで押さえて乾かします。
エポキシの硬化は、1日ほど置けば大体完全硬化しますが、室温が低い時はもう少し時間が掛かる場合があります。

リールシートやグリップの位置は、ガイドセッティングや、ロッドバランスを取る際に微調整が必要となる為、その部分はまだ接着しません。

トップガイド接着の為のスパイン出し

ロッドビルドで最初にする事は、グリップを仮組して作成するロッドのイメージを合わせるのと、トップガイドの接着を行います。

※細いブランクスでロッドビルドをする場合、トップガイドを接着する前に、ワインディングチェックがトップガイドを通る事を確認しておく。
トップガイドを接着して、ワインディングチェックが入らなくなると困るので、事前にチェックする事

ロッドビルドを行おうとしている人は、スパイン(背骨)と言う言葉を聞いたことがあると思います。
スパインとは、ブランクスの製造する際に、カーボンクロスをマンドレル(鉄の芯)に巻き付ける際に、巻き始め部分と巻き終わり部分でカーボンクロスが余分に重なる部分があり、ブランクスを曲げてみると、その部分だけ余分にカーボンクロスが巻かれている為、反発が強くでる部分があります。
これをスパインと言います。

ロッドビルドを行う際は、このスパインを意識してガイドを載せる必要があります。

スパイン出しは、ブランクスの先端を持ち、終端を支点に曲げながら回転させると、抵抗が強い部分があります。これがスパインの位置です。
ジャストエースさんの動画で詳しく解説していたので参考にどうぞ

スパインについて詳しく説明してみました。 – Bing video

ガイドの接着は、ベイトロッドとスピニングロッドで違い、ベイトロッドはスパインの上に、スピニングロッドはスパインの反対側にガイドを装着します。
曲げた時に抵抗がある場所がスパインなので、曲げた状態で一番抵抗がある位置にトップガイドを付けてスピニングならリングが上向きになるように装着、ベイトならリングが下向きになるように装着します。
スパインをこのようにする事で、キャスト時はロッドが柔らかく、魚を掛けてからは反発が強くパワーが出ます。

最初にトップガイドを接着する際は、ブランクスに印を付ける必要は無く、エポキシ接着剤を先端に塗り、スパインを出しながらトップガイドの位置を決めます。
接着剤が乾くのに時間が掛かるので、乾くまでにトップガイドの位置を決めればOKです。
途中のガイドは、トップガイドの位置を基準に配置していけばうまくスパインの位置に配置できます。

接着剤には、ガイドコーティングとは別のエポキシ接着剤を使いましょう。