今回は、ベイトフィネス系リールの飛距離測定。
基本的にバスやソルトがメインなので、渓流やエリアでは基本的に使いません。
中華のBFSリールはバスのBFS用途よりはさらに軽量なルアーがキャスト可能と言う事で、試しにどこまでキャスト出来るのか?と言う事を検証します。
今回のキャストテストで使用したリールとロッド
テストに使用したロッドは自作のBFSロッド。
前回同様にリールを乗せ換えて計測。
【ロッドスペック】
ブランクス:Pro Bomesh 2.09L
長さ:6フィート10インチ
パワー:Lパワー 2g~10g
ガイド:富士工業ガイドセット(トルザイトのベイトフィネスT-RVTG69)
よくYoutubeで巻き数で飛距離を測定している人が居ますが最大巻き上げ長を使うのはNGです。
ベイトリールは、巻き取り量がスプールに残っている糸の量(スプールの底の高さ)に依存して変動します。
キャストすると当然スプールの糸が減る為、巻き上げ長が短くなります。
そこで、平均巻き上げ長と言う長さを算出して飛距離を測定します。
※平均巻き上げ長は、キャスト時のスプールの糸減りを想定して、スプール幅分の補正を入れています。スプール径が小さい、幅が狭い、ラインが太いほど、キャスト後の巻き上げ長は大きく落ちます。表の「平均巻き上げ長」欄には、 30m基準の平均巻き上げ長が入っています。
前提は以下です。
フル巻き状態からキャストした想定
PE1号:0.165mm
8LBフロロ:0.235mm
12LBフロロ:0.285mm
充填率補正:0.85
※スプールサイズの幅に関しては、スプールの外幅を計測し、計測画像からAIが算出。
| リール名 | スプールサイズ(径/幅) | 最大巻き上げ長 | 平均巻き上げ長 | ライン |
| MISURELURE Phantom ULTRA | 28mm/17mm | 68cm | 66.8cm | PE1号 |
| HISTER Giu99 | 28mm/17mm | 75cm | 72.1cm | 8LBフロロ |
| HISTER VERDANT | 28mm/17mm | 62cm | 59.6cm | 8LBフロロ |
| MISURELURE ET ULTRA | 30mm/20mm | 77cm | 74.9cm | 12LBフロロ(15m) +PE1号 |
ラインは相変わらず巻きっぱなし。Giu99とVERDANTは2年ぐらいか。
投げたルアーは以下。
DUO SPEARHEAD RYUKI 60S
HNKL K1-Minnow 65SP
メガバス Baby グリフォン ZERO
スプーン2.5g
スプーン1.3g
スプーン1.0g
今回は手持ちの数少ないエリア用ルアーを選択
RYUKI60Sは明らかに良く飛ぶルアー。次点でbaby グリフォン Zero
それ以外はロッド的には結構厳しめ。
特にスプール類はリールに巻いている糸の太さとロッドがどちらも合っていない。
また、当日は最初に風い状態(追い風)でテスト。
最初は、斜め後ろからの追い風(風速2mぐらい)
VERDANT辺りから無風になり、ET ULTRAの時点で完全に無風状態となった。
今回は割と限界付近のセッティングで、サミングを行いながらキャストを行った。
投げるルアーが軽いので、ブレーキを掛け過ぎると飛距離が大幅ダウン。
計測方法は、キャストし、着水後空中のラインを巻き切った後に巻き回数を計測。
※よくある巻き取りでの計測方法。
一位 2位 3位
| ルアー名 | ルアー重量 | Phantom ULTRA | Giu99 | VERDANT | ET ULTRA |
| RYUKI 60S | 6.5g | 63巻き(42.1m) | 54巻き(38.9m) ライン出きり | 63巻き(37.5m) | 50巻き(37.5m) |
| K1-Minnow 65SP | 3.2g | 44巻き(29.4m) | 42巻き(30.3m) | 42巻き(25.5m) | 32巻き(24.0m) |
| BABYグリフォンZERO | 5.3g | 40巻き(26.7m) | 45巻き(32.4m) | 45巻き(26.8m) | 34巻き(25.5m) |
| スプーン2.5 | 2.5g | 37巻き(24.7m) | 35巻き(25.2m) | 35巻き(20.9m) | 26巻き(19.5m) |
| スプーン1.3 | 1.3g | 26巻き(17.4m) | 24巻き(17.3m) | 29巻き(17.3m) | 22巻き(16.5m) |
| スプーン1.0 | 1g | 20巻き(13.4m) | 21巻き(15.1m) | 20巻き(11.9m) | 16巻き(12.0m) |
まず、スプーン類はロッドとラインが合っていないので参考値。
辛うじて2.5gは許容範囲。1.3gと1gは投げている感じがしない。
全体的に良く飛んでるなと感じるのは、Giu99。
RYUKI 60Sは、それなりの力(80%ぐらい)でラインが出きったのでMAX飛距離は計測できず。
すべてのルアーでほぼ最長飛距離であるが、キャスト時はバックラッシュと隣り合わせで、特に後半ブレーキ力が弱くてバックラッシュが解消しない。
Phantom Ultraの飛距離がかなり飛んでいるのはPEラインと追い風の影響が結構あると思う。
今回Phantom Ultraのブレーキは内部がLで外部もかなり下げた最弱付近の設定で実施。
ピーキーだが、サミングすればそれなりの飛距離が出る。
VERDANT以降は飛距離が落ちているが風が無風となった為。
特に軽量ルアーは風の影響を受けやすいので、そこも考慮が必要。風の影響があまり無いのがRYUKI 60Sと言う感じ。
VERDANTはブレーキの安定性があり、安心してフルキャスト出来るのが強み。
28mmスプールの割に飛距離はそれなりに出て安心。
ET ULTRAの飛距離が思ったよりも出ていない。
ET ULTRAの飛距離があまり伸びていないのは、ラインの太さとロングリーダーフロロの15mの結束部分が絶妙にキャストの加速時に影響しバックラッシュを引き起こしている。
キャスト後半にロングリーダーの結束部分が来ていれば影響が無いのだがキャスト加速時の一番いい所で結束部がガイドに当たって跳ね返されている。
あと、サミング時に痛すぎて上手くサミング出来ていない。
実際のキャストフィールは非常に良く、キャスト後半の伸びもある。
実測のキャスト飛距離はやはりラインの太さが他のリールより太いのでその影響も大きいか。
※ET ULTRAは今後ラインを巻きなおした時に再度計測
ブレーキの安定性は、Giu99以外が良い。特にET ULTRAが一番安定している。
ET ULTRAはFLOATブレーキの2.5~3.5の間ぐらいがちょうど良いブレーキ力で、バックラッシュもしない状態で後半の伸びもあるので、キャストフィールがかなり良い。シマノの遠心リールの様なキャストフィール。
Phantom Ultraもブレーキの安定性が高いが、安定ブレーキ力(内部M)でキャストすると飛距離がかなり犠牲になる。
Phantom Ultraは今回かなりブレーキを下げて投げたが、PEでもサミングをすれば結構な飛距離が出る。
今回のテストではブレーキ力をかなり下げてサミングで対応しているが、ストレスがたまるのはGiu99とVERDANTの2台。
やはりバックラッシュがしやすいのと、バックラッシュすると糸嚙み問題が発生し、いちいちスプールを外してバックラッシュを直さないといけない。
Giu99のブレーキは、スイートスポットが狭くルアー毎に最適なブレーキ力を探せば最強になるが、ルアーを変えるたびにブレーキ力を調整しなければいけない為、結構大変。
VERDANTはブレーキをそれなりに強くするとバックラッシュがまったく起きなくなるので限界を目指さないなら使いやすい。ブレーキは10付近が安定。
今回テストした4台は、すべて高水準。
パーミング性能は、Phantom Ultra以外はかなり全高が低く、かなり良好な部類。
Phantom Ultraのみ若干高さがあるのでパーミング性能は劣る。
剛性感については、特にET ULTRAはメタルフレームの剛性感と、各部組付けの質感が高くかなり高品質で非常に良い。
Phantom Ultraはメタルフレームの割に、サイドカップ側に遊びがあり、剛性感を落としている。
Giu99とVERDANTはカーボンフレームであるが、取り付けの遊びの少なさと塊感があり剛性感は高い。
Giu99とVERDANTはハンドルとノブを交換している+フルボールベアリング化の関係で、カチャカチャ音が軽減されているので、それも影響していると思う。
巻き心地は全機種悪くない。巻いたときに若干音はするが振動が発生しないので、単純な巻き心地は良い。
中華のバーサタイル系のリールの巻き心地は音と振動が発生して明らかに巻き心地が悪かったが、今回のテストしたリールはどれも問題が無かった。
| リール名称 | パーミング性能 | 剛性感 | 巻き心地 | ブレーキの安定性 | 軽量ルアー キャスト性能 | 超軽量ルアー キャスト性能 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Phantom ULTRA | 4.0 | 3.8 | 3.9 | 4.5 | 4.8 | 4.8 |
| Giu99 | 5.0 | 4.0 | 4.0 | 3.0 | 5.0 | 5.0 |
| VERDANT | 4.5 | 3.5 | 3.8 | 4.2 | 4.3 | 4.5 |
| ET ULTRA | 5.0 | 5.0 | 4.5 | 5.0 | 4.2 | 4.4 |
※軽量ルアーキャスト性能は、RYUKI 60S、K1-Innow 65SP、BABYグリフォンZERO、スプーン2.5gの平均飛距離を基準に5段階評価しています。
※超軽量ルアーキャスト性能は、スプーン1.3g、スプーン1.0gの平均飛距離を基準に5段階評価しています。