グレード | ライン | ルアー(oz) | 継ぎ | 長さ | アクション | パワー | ティップ径 | バット径 | 重量 |
Elite X HM | 4-10 | 1/16-3/8 | 1 | 7’0 | Fast | Med. Light | 1.6 | 12.5 | 34 |
お勧め度:★★★★☆
用途 :少し重めのライトリグ、ライトプラグ
MHXの最上級グレードブランクスの「Elite X High Modulus Rod Blanks」のブランクスで、POPPINGシリーズのブランクス。
POPPING自体、英語の意味は「飛び出る」や、「弾ける」の意味ではありますが、イマイチ用途が分からないブランクスです。
このブランクスは、MHXの最上級グレードですが、G.LoomisのGLXと比較すると、ブランクスの雰囲気は結構近いですが、若干薄巻きなブランクスです。
ただし、日本のブランクスと比較すると厚巻きではあります。
値段的にはノースフォークコンポジットのIMブランクスよりも少し安めの価格(¥17,722)ですが、最上級でこの価格は割と安いかも知れません。
ブランクスの雰囲気がG.Loomisに近いので、手に入らないG.Loomisの代わりにMHXのブランクスを使うのはアリかも知れません。
話をこのブランクスに戻すと、重量は7フィートの割りに34gと非常に軽いです。
テーパーはファーストテーパーとありますが、実際はモデレートファーストのような感じで、ティップ~ベリーまではそれなりにしなやかで、バットがかなり強靭です。
適応重量が1/16-3/8ですが、ノースフォークコンポジットと同様に操作性の表記と見て良いです。キャストウェイトはもっといけます。
ちなみに3/8ozが一番投げやすいです。
ブランクス全体の印象はかなりシャープで、固い印象があります。
このあたりはG.LoomisのGLXと似た印象ですが、トルク感はGLXに劣ります。
全体的に軽くて使いやすいのですが、日本的なスピニングロッドとして考えると大分大味な感じで、繊細さは全くないです。
ライトプラグを遠投して、サーチする用途には非常に向きますが、ライトリグロッドとして考えると微妙です。
普段使用しているメインロッドがノースフォークコンポジットとG.Loomisである為、普通の人と比べて基準が高くなっているのが原因かも知れませんが、やはりノースフォークコンポジットやG.Loomisに対しては、1歩劣ると感じてしまいます。
ちなみに何が劣るかというと、このロッドで魚を掛けると何故かバラシが多いです。
同じ用途でG.LoomisのGLXを使用していますが、取り込める魚の数はG.Loomisの方が多いです。
おそらく、ロッドがシャープ過ぎてテンションが緩むタイミングがいくつかあるか、トルク不足から来るフッキングの甘さがあるかも知れません。
ただ、悪くは無いブランクスです。
軽くて安くて性能も良い。あとは上手くビルドできればかなり良いロッドに仕上がると思います。