2024年 富士工業 新製品情報②

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ロッドビルディング関連

数年前から富士工業はロッドビルドの一般化を目標としているのか、ロッドビルドの消耗品や、ロッドビルドの道具の新製品開発に力を入れています。
2024年の新製品は、ロッドビルド関連の主にガイドコーティング関連の製品に力を入れていました。

フジエポ

富士工業より、ガイドコーティング用のエポキシが発売されます。
価格¥2800で、普通より少し高めの価格帯になっています。
おそらく実売価格はもう少し安くなると思うので、¥2000前後ぐらいを想定すれば良いでしょうか?
ちなみにamazon調べで、安いガイドコーティング用のエポキシが¥1200ぐらいです。
個人的に良く使う、ナガシマのエポキシハンドレットコートが¥2000ぐらい。

このエポキシの特徴を聞きましたが、以下の感じでした。
●硬化時間短め(2時間で触っても付かない) : 評価△
●黄変(紫外線耐性)耐性なし : 評価×
●ノズルが一滴ずつ落とせるタイプの為、硬化不良のミスは少なそう : 評価〇

ちなみにこのエポキシは初心者用では無いです。
硬化時間が短いのは初心者には向いていません。初心者はコーティングに時間が掛かる為、硬化時間が短いとコーティング中に粘度が下がり、ガイドフットまで浸透しません。
この辺り、慣れていれば作業順序や薄め液等で調整はできますが、初心者には難しいと感じます。

あと、薄め液が同時発売で無いのは問題!

エポキシのコーティングで一番重要なのは、失敗した際の修正でエポキシは水では拭き取れない為、専用の薄め液が必要となります。
特に初心者は失敗するものなので、薄め液が必須ですが、これが販売されないのが問題。
ちなみに、ジャストエースの薄め液が使用可能だそうなので、このエポキシを買う人はジャストエースの薄め液を買う事をお勧めします。

イージーエポ

こちらはフジエポの使い切り版のエポキシ?。
ルアーロッド1本分。ガイド10個分のコーティングが可能だそうです。

袋をもんで混ぜる為、1回で全部使用する事になりガイドの2度塗り時はもう一つ使う必要がありそうです。
1度塗りだけでガイドコーティングを行う場合は足りそうですが、デカールのコーティングを行う場合は足りない可能性があります。
説明に筆塗り時間は長く、硬化時間が短いと書いていますが、フジエポとは特性が違うか、主剤と硬化剤の配合を最適化している可能性があります。
こちらも薄め液が付いていないのが問題。
あと、硬化時間的に10個のガイドを塗れるのか?エポキシの量は足りるけど、硬化時間が短い場合、実質的には塗れない可能性あり。

現実的な使用用途としては、破損したガイドの補修には良いかもしれません。
1~2個のガイド補修で¥2000のエポキシ買うより安い。

ちなみに硬化時間が短い場合、ロッドドライヤーが無くても手動で回せば何とかなるかもしれません。(2時間ぐらい回せば硬化)

イージーコーティングキット

ガイドコーティング用の皿と筆のセット商品。
良い点は、皿と筆がシリコンの様な素材で出来ており、使用後に固まったエポキシが剥がせて、何度でも使用可能になる点。
値段も¥500と手ごろな為、良いかもしれません。

個人的に、エポキシコーティング用の皿は金属製の皿(Mr.塗料皿)で、下からライターで温めてエポキシの粘度を調整できるのが良いです。

2023年の商品

今から説明するのは2023年に発売した商品ですが、今回詳しい情報を聞けたので解説にします。

イージースレッド

いままでのAスレッドやCスレッドのように、円形で形が潰れない糸では無く、PEラインの様な腰が無く、形が潰れるスレッドです。
ボビンのサイズも小さく、今まで使用していたボビンホルダーが使用できない可能性があります。
サイズは今までのスレッドの半分ぐらいの大きさ?

・メリット

一番の特徴は、どこから巻いてもOKなスレッドで、スレッドの隙間が出来た時にそのまま上から巻けば綺麗に仕上がる(エポキシコーティングで分からなくなる)のが最大の特徴のスレッドです。

通常は、ガイドフット側からガイドリング側に巻き上げて行くと思いますが、こちらはいきなりガイドリング側から巻いても問題なし。ガイドの位置決めが非常に楽になります。

ガイドラッピングで最も大変なのが、小型番手(3.5~4)のKTガイドなどのシングルフットガイド。
スレッドをラッピングしているときに、ガイドが上に逃げて行くので非常にラッピングしにくいですが、これを使用すればいきなりガイドリング付近から巻けます。

・デメリット

デメリットも存在します。
ピンラインを入れるのが非常に難しい。
ガイドのスレッド巻きで、ピンラインを入れる事がありますが、このスレッドの潰れる特性が、ピンラインを入れるのを非常に難しくしています。
ロッドのデザイン重視の場合はこのスレッドは使わない方が良いでしょう。

ちなみに初心者が使う場合には良い商品だと思います。

イージーボビンホルダー

イージースレッド専用のボビンホルダー。

専用設計の為、既存のスレッドには使用できません。
このボビンホルダーにはドラグ機能が付いており、糸の出の強弱をコントロールできます。
イージースレッドを使用するなら買っておいた方が良いと思います。

イージースレッドとイージーボビンホルダーなど、ロッドビルディング関連の用品が増えるのは良い事だと思います。

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