前回の続き。
実際の使用の前に幾つかの準備と、糸嚙みチェック。
後半は実釣での評価。
事前準備
①ハンドルノブにベアリングを追加
次はハンドル回りの分解。
ハンドルノブの片方が回りにくい。明らかに抵抗があるので分解。
ついでにベアリングを追加する。

搭載ベアリング数は8+1で、ハンドルノブにベアリングは無いと思っていたが、ノブキャップ側には搭載されていた。

サイズを計ると、外径が7mm、幅2.3mmと言ったところ。


これがDDL-740ZZと一致したので交換してみた。

ハンドルノブのベアリング交換は片方が740ZZが適応したが、もう一方はまだ抵抗があったので、もう一段薄いベアリング(幅2mm)に交換して対応した。ワッシャーで調整して少しカタ付く程度に調整。
そして一番驚いたのがグリスの量。
半端ない量のグリスがハンドル内にあり、普通にベアリング交換とベアリングの脱脂では駄目だった。
ハンドルノブ内のグリスをすべて拭き取り、再度脱脂と注油でやっと普通にノブが回る様になった。
ちなみにハンドルノブのベアリング追加前であれば巻き心地が普通に良いぐらいだったが、ノブにベアリング追加とグリス抜きをやった結果非常に巻き心地が良くなった。
旧ダイワの様なカチャカチャ感はなく、かなりしっとりした巻き心地で、非常に良い。
MisurelureのET ULTRAレベルの巻き心地と言った感じ。
流石メタルフレームのリールと言った感じ。
ベアリング追加後は微増だが、グリスの重さは結構減っていると思う。

②糸嚙み調査
中華リールの弱点のスプールとボディのクリアランス調査。
フロロラインの端をスプールの隙間に入るかどうかを確認するテスト。
入れば糸嚙みする可能性がある。
バックラッシュの仕方はPEとモノフィララインで違い、PEはバックラッシュ時は一気に止まり、細いラインではキャスト切れを起こす。
また、切れない場合は、突然スプールが止まるのでラインが膨らみにくい。
一方、モノフィララインは糸が伸びるので、スプールが徐々に減速するが、それに伴いラインが大量に膨れてくる。
そして、スプールとの隙間に入り糸嚙みする。
テスト結果は以下。
5LB(0.185) NG
8LB(0.235) NG
10LB(0.260) NG
12LB(0.285) OK
8LBでは若干入りにくいが、頑張れば入る感じ。すべての隙間でそのような感じ。
10LBではかなり入りにくいが、スプールと本体の何処かに少し広い所があれば入る感じ。
12LBでは、試せる場所をすべて試したが、何処にも入らない感じであった。
ラインキャパ的には細ラインを使うようなリールでは無いので、使うなら12LB以上を巻いた方が良いと言う結論のリール。
一番困るのが、BFSで細いラインを使う前提なのに糸嚙みするケース。糸嚙みするとラインに傷が入りそこから切れるので細いラインだとさらに深刻な影響が出る。
巻いたライン
と言う事でラインを巻きました。
このリールの用途を考えた時に、ギア比が8.0:1なので底物にも使えそうだし、巻き心地も良いので、巻物にも使えそうと言う感じだったが、やはり巻いてみないと実際の巻き心地が解らないと言う事で以下のラインを選択。
PE1.5号下巻き+CN500の3号(0.285)90巻き以上。
ちなみにこのラインは非常に安い割に滅茶苦茶強いと話題のラインです。


スプールエッジギリギリまで巻きました。
この状態でテスト。

ラインを巻いた状態でのスプール重量は15.32g。
元々6.86gから約8.5g増加。

AIにメタニウムのスプール重量を確認すると、以下。
どうも20g以上になるみたいなので、かなり軽量な部類。

実釣でのインプレ
実際の使用感。

ちなみにNFCのグラスコンポジットロッドに載せてインプレ。
キャスト性能
かなり良い。
結論から言うと、投げれるルアーの守備範囲が異常に広い。
ビックベイトからシャッドまでカバーできるリールである。
まずはフィードポッパー70のパクりを投げてみたが、ブレーキが思いのほか弱く、メモリの7を切ると糸が浮き出す。
なので、7.5ぐらいが安定してキャスト出来る感じ。
固定マグにも関わらず、特に後半の失速感が無い。
飛距離もまあまあ出る。
ちなみにブレーキ10はかなり効いて使い物にならないレベル。
次はバイブレーションでフルキャストしてみたが、ブレーキは5~6ぐらいが限界。
ラインを巻きすぎている関係もあると思うが、どうしてもラインが浮いてくる。
そして、スプールを思いっきり回すとスプールの唸りが出てくる。
この辺りは国産の上位機種まではいかず、中級機種ぐらいの感じ。
MisurelureのET ULTRAでは唸りは無かったので、やはり向こうが一枚上手な感じ。
このバイブレーションは54mm15gで58巻きぐらいの飛距離(無風状態)。
いつもの基準で算出した推定飛距離45.3m。
ちなみに入魂は完了。豆バス。

他にも色んな種類のルアーを投げたが、一番の特徴は軽いルアーと重いルアーでブレーキの設定がほとんど変わらない。
ブレーキダイヤル7ぐらいが安定する感じ。
ただ、完全に扱いやすいブレーキかと言うと、ET ULTRAよりは劣るが、ZANAよりは良い感じ。
多分ラインがPE前提にセッティングされていると思う。
それでも軽くサミングするだけで十分扱えるので使いやすい。
今回キャストで試したルアーが、50gのビックベイトから7gのシャッド(スティーズシャッド60SP)まで、やったが、すべて問題無くキャスト出来て、飛距離も十分でた。
キャストのコツは50%ぐらいのパワーで投げる事、それで十分飛距離が出てキャスト音もかなり静かになる。
正直糸巻量がかなり多いので、10g以上からか?と思っていたが、普通サイズのシャッドまで全く問題なくキャスト出来たことには驚いた。これは正直言ってすごい。
巻き心地
かなり良い。
国産リールには勝てない巻き心地ではあるが、中華リールの中でも十分上位に入る巻き心地。
空回しの印象と同じぐらい巻き心地は良い。
しかし難点があり、ブレーキが6以下に下げれない。
中華リールはブレーキダイヤルで巻き心地が変わるので、ブレーキ0の時の巻き心地より悪くなるのが弱点。
ちなみにこのリールを数時間使っていて、巻きに関しては全く違和感を感じなかったので、十分な性能と言う感じ。
現時点での総合評価
正直このリールが7000円以下と言うのは安い。
メタルボディのかなり高剛性なモデルで、スプール径も33mmとバスではちょうど良いサイズ。
それでいて、シャッドからビックベイトまで扱えるリールと言うのは中々無いのでは?
リール本体の重量は174gで、国産の20メタニウム(175g)と21ジリオン SV TW(175g)とほぼ同じ。
★で評価するとこんな感じ。
キャスト性能:★★★★☆ ブレーキの安定性が少し不安。飛距離は十分。
巻き心地 :★★★★★ 良いが国産には劣る。中華では上位。
剛性感 :★★★★★ 正直かなり良いが国産の最上位よりは劣る。
価格 :★★★★★ 滅茶苦茶安い。
現時点での使用感を含めた総括として、普通に一軍リールとして使っていっても問題が無いレベルの性能はある。
基本的にダメな所が無いので、普通に使えるし慣れてくれば使いやすい。
国産のハイエンド系に比べると一段性能は落ちるが、このリールのみを数時間使っていくと気にならなくなる。
今後も継続して使用して、長期使用後のインプレ予定

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