ロッドビルドのやり方①(工具準備)

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ロッドビルドを始めたい人向け、ロッドビルドを検討している人、初心者向けの解説をします。

本記事では、ロッドビルドを始めるにあたって、事前に準備が必要な工具について記載します。

ロッドビルドの事前準備編

ロッドビルドをする上で、準備した方が良いと思えるものを挙げます。
これは初期投資の部分になります。

一度買ってしまえば、消耗品以外はずっと使用できます。
ちなみに初期投資費用はざっくり¥15000ぐらいを見ておけば良いです。

準備必須物

ロッドドライヤー

ガイドコーティング時にエポキシを乾かす為に使用します。

ロッドを固定し、低速でぐるぐる回してガイドコーティングのエポキシを乾かします。
遠心力や、重力の影響で、ガイドコーティングしたエポキシが均一に固まります。

これが無いと、エポキシが重力で垂れて仕上がりが非常に悪くなります。
というか、無いとロッドビルド無理です。
自作する人もいるので、自作出来る人は自作で費用を抑えましょう。

市販品だと富士工業が出しているものがあります。

フジ フィニッシングモーター 電動式コーティング乾燥機 FMM Fuji

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エポキシボンドと薄め液

エポキシボンドは2種類。
速乾型のエポキシとガイドコーティング用の2種類準備します。

両方とも2液性で、A剤とB剤を混ぜて使用します。

①速乾型のエポキシ

速乾型のエポキシは、主にトップガイドの接着と、グリップ周りの接着に使用します。

自分はコニシの90分硬化型を使っています。
もう少し硬化時間が短いエポキシもありますが、効果時間が短いほど強度が弱くなるみたいなので、90分硬化型がおすすめです。

ちなみにホームセンターにも売っているので手に入りやすいでしょう。

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②ガイドコーティング用エポキシ

ガイドコーティング用のエポキシで、乾かすと透明になる専用のエポキシを使用します。
エポキシの種類も多種多様で、ロッドビルドを本格的にやりだすといろいろなエポキシを試すみたいです。

エポキシの種類によっては、硬化不良を起こしたり、強度が弱かったり、紫外線に弱かったりといろいろあるみたいです。

自分が使っているのは、ナガシマの「エポキシハンドレッドコート」です。

今まで1度も硬化不良を起こしたことが無く、強度も十分、温めるとかなりサラサラになって塗りやすいです。一部、紫外線への耐性が少ないようですが、個人的にはそこまで気になりません。
容器の先端を切って使用する構造で、1滴ずつ落として使用できるため、計量カップがいりません。
A剤10滴、B剤10滴とかで混ぜれば上手く硬化します。(冬場は室温が下がる為、エポキシの粘度が変わります。温めてからの使用をお勧め)

結構お勧めです。

ナガシマ エポキシハンドレッドコート クリヤー 1点

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最近では、1回使い切りタイプも売っています。

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エポキシの薄め液

実はこれが非常に重要。

ガイドコーティングや、グリップ周りのエポキシ接着ではみ出した接着剤をふき取る時に使用します。

エポキシは普通に水では拭き取れない為、アルコールや薄め液でふき取る必要があります。

ガイドコーディングなど、上手く濡れなかった時でも、ふき取りではみ出したエポキシをふき取れば綺麗にコーディングが出来る為、薄め液の有る無しで仕上がりがかなり変わってきます。

ナガシマ エポキシハンドレッドコートうすめ液 100cc 1点

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ダイヤモンドやすり

主に、紙やすりとダイヤモンドやすりを使用します。

紙やすりは無くても構いませんが、ストレートグリップを削る際に使用したりします。

ダイヤモンドやすりはグリップの内側を削ったり、ガイドの足を削ったりといろい重宝します。

グリップの内側を削るのは、↓このようなタイプ

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プレートタイプのダイヤモンドやすりは、ガイドの足を削ったり、リールシートのパイプカット後の平面慣らしなど、結構活用します。

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どちらもホームセンターで手に入ります。

ボビン

スレッドに付けてガイドラッピングに使用します。
これが無いとスレッドをまく際の効率がかなり悪くなります。

ボビンは安いやつと高いやつの差がほとんどないので安いのを買いましょう。

大体2色は使うので2つぐらい用意しましょう。

ちなみにこれがあるとラバージグのタイイングも楽になります。

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スレッド

ガイドラッピング用のスレッドで、糸の太さは2種類あります。

Aスレッドの方がきめ細かく、糸目が目立ちにくいので綺麗に仕上がります。
Cスレッドタイプの方が強度があるのでパワー重視のロッドや船竿なんかに良く用いられます。

一般的にはAスレッドで巻く方が多いみたいです。
自分は強度重視のCスレッドでガイドラッピングをしています。

他には透けるタイプのスレッドと透けないタイプのスレッドがあるみたいですが、最近は透けないタイプのスレッドしか見かけません。

あとはダルスレッドとメタリックスレッドの2タイプ存在します。
ダルスレッドは目立たない感じのスレッドで反射が無いのでシックに決まります。
メタリックスレッドは反対に反射があるので目立ちます。
ピンラインなどにメタリックスレッドを使うといい感じになります。

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ノギス

ブランクスの外径を測る時に使用します。

ブランクスの外径は、カタログに出てたりしますが、グリップを取り付ける場所とかは実際に測らないと分からないのでノギスが必須です。

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マスキングテープ

ガイドの付ける目安や、ガイドコーティング時のはみ出し防止に使用したり、グリップ部分の仮付け時のかさ上げ等、様々な部分で使用します。

マスキングテープ自体は価格も安く、ホームセンターで簡単に手に入ります。

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コアテープ

ブランクスとグリップ、リールシートの内径・外径差を埋めるための専用テープです。

他にもアーバーがありますが、細かい隙間は、コアテープで埋めるのでこれも必須です。

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キムワイプ

多分理系の方以外で聞いたことがある人は少ないでしょう。

キムワイプは、ティッシュペーパーのような紙で出来た拭くものですが、ティッシュと違って細かな繊維が出ないのが特徴です。

エポキシのふき取りをティッシュでやった場合、細かな繊維が付着して仕上がりが悪くなります。
キムワイプの場合は、繊維が付着しないので仕上がりが綺麗になります。

キムワイプは、プラモデルショップなどで手に入ります。
プラモの塗装のふき取りとかに使うんでしょうね。

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筆と塗料皿

こちらは消耗品で、ガイドコーティング時に使用します。

お勧めはプラモ用の筆とプラモ塗装用の塗装皿です。

タミヤ製品は安くてモノが良いのでいいです。

筆に関しては、ガイドコーティング時は細筆を使用し、ロゴやデカールなどの幅広い面には太目の平筆を使うと綺麗に仕上がります。

筆を薄め液で洗って再利用している人もいるみたいですが、単価が安いので1回使い切りで良いと思います。

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塗料皿はタミヤの金属製の10枚入りがお勧めです。

価格も安く、エポキシを温める際にもライターとかで下から熱することが出来ます。

GSIクレオス Mr.塗料皿 D175 クレオス 塗料

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どちらもプラモ屋とかで手に入ります。
ヨドバシカメラやヤマダ電機とかのおもちゃコーナーにもあるかもしれません。

あれば良いレベル

紙やすり

紙やすりは無くても構いませんが、コルクのストレートグリップを削る際に使用したりします。

ロッドラッパー

ガイドのスレッドを巻く時に使用する専用工具で、これがあるとスレッド3色まで同時に使用できます。

飾り巻きなど、スレッドにこだわる人は購入しても良いでしょう。
ちなみに無くてもピンラインは入れれます。

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デザインナイフ

デザインナイフはスレッドのカットに使用します。

ハサミでカットしている人もいるみたいですが、デザインナイフだとギリギリでカットできるのでデザインナイフを使用するのがベストです。

ロッド1本仕上げるのに刃を1枚使用するぐらいだと切れ味もキープできます。

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計量カップ

エポキシの種類によりますが、調合がシビアなエポキシの場合は、計量カップで正確に測る必要があります。

フレックスコートなんかは仕上がりが良いみたいですが、硬化不良が良く起こったりするみたいです。

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コルクリーマー

コルクグリップ、EVAグリップの内径を拡張する為の工具です。

これがあると、簡単に内径を拡張できますが、割と高価なので頑張ってダイヤモンドやすりで削るか、内径が少し大きめのグリップを買って、コアテープでかさ上げするかすれば問題ありません。

究極を目指すなら、ブランクスの外径よりも小さい内径のグリップを購入し、ぎりぎりまで削ってぴったり合わせるのがベストです。

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